本日は、11月の全校朝会でした。6年生の親善運動会の表彰を行った後、校長講話で以下の話をしました。スティービー・ワンダーのお話です。
スティーブは生まれつき目の不自由な少年である。だから、劣等感を感じて自分に自信がもてなかった。彼が小学生だったある日、教室でクラスの子供の時計が無くなったことがあった。クラス全員で探そうということになったが、彼は目の見えない自分が何もできないことを知っていた。しかし、担任の先生だけは、彼が目の見えないハンデを背負っている代わりに素晴らしい耳を持っていることに気付いていた。先生は、じっとしている彼にそっと近寄り、こう言った。「スティーブ、君は残念ながら目が不自由だけれど、その代わりに素晴らしい耳をもっているよ。君なら時計を探すことができるんじゃないか?」彼は、先生の言葉にびっくりした。そんなこと考えたこともなかったから。彼はそっと耳を澄まして教室内を探し始めた。周りの子供があきらめて家に帰ってしまっても探し続けた。すると、かすかに時を刻む音を聞いた・・・。そうやって彼は時計を探し当てた。彼はそれ以後、自分が人にはない素晴らしい耳を持ち、それが人の役に立つことを知った。それから彼は自分に自身が持てるようになり、夢を実現しようとひたむきに頑張れるようになった。彼は大人になって人々に、こう呼ばれている、「偉大なる音楽家 スティービー・ワンダー」と。
このお話から、みなさんは何を感じますか。私たちは、目に見えるものだけで考えてしまいがちです。しかし、本当に大切なものは目には見えないものかもしれません。目には見えない心の中を大切いしたいですね。