自分以外の誰かのために頑張るというエネルギー
-リオデジャネイロ・オリンピックを見ながら-
今年の夏休みは、熱帯夜の連続だけでなく睡眠不足となる条件が揃っているようです。朝から目をこすっている人をよく見かけます。睡眠不足の大きな要因は、今開催されているリオデジャネイロ・オリンピックです。羽根田卓也選手が銅メダルを獲得したカヌーや7人制ラグビーなど、これまであまり注目されてこなかった種目での活躍も目立ちます。
私も、競技によっては深夜や早朝にテレビ観戦をしています。そんな中で、心に留まった場面がいくつもありました。特に、優勝したりメダルを獲得したりした選手たちがインタビューの中で発する言葉には、印象に残るものが多いです。インタビューに答えるメダリストの言葉の中に「感謝」という言葉がよく出てきます。「感謝」とは自分を支えてくれた周りの方への気持ちです。また日本が52年ぶりにメダルを獲得した競泳男子800メートルリレーでは、チームが結成された当初から、「(最年長の松田)丈志さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかない!」とチームが団結して練習に取り組んできたそうです。
そういえば、アメリカ・メジャーリーグで通算3000本安打を達成したイチロー選手も、「僕が何かをすることで僕以外の人たちが喜んでくれることが僕にとって大事なこと」と言っていました。「感謝」に代表される「自分以外の誰かのために」という気持ちは、私たちに+αの力を発揮させてくれるエネルギーとなるのだと思います。
夏休みが終わると、すぐに運動会への取組が始まります。色別の縦割集団としての取組や集団演技などを通して、深谷小学校の子供たちにも自分のためだけではない頑張りを通して+αの力を発揮する体験を味わわせたいと思っています。