今年度の新入生はどんな子供たちだろう?入学説明会の時からどのように変わっているかな?入学してくる子供たちとは違ったドキドキを迎える方でも感じながら、今年度も入学式に臨みました。今年度「目指す学校像」として掲げた「笑顔があふれ校歌が響きわたる学校」の一員として笑顔を輝かせてほしい!そのために大切な3つの鍵の話をしました。
深谷小学校の桜の木々は、わくわくドキドキの新入生の皆さんの膨らむ気持ちに、まるで満開の時期を合わせてくれたかのようです。桜だけでなくたくさんの草木も、校庭のあちこちで可憐な花や鮮やかな若葉で皆さんの入学をお祝いしてくれています。
本日は御来賓の方々、並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、平成29年度深谷市立深谷小学校の入学式が挙行できますことを、厚く御礼申し上げます。
74名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
私たちは、皆さんの元気で明るい笑顔に会えるのをとても楽しみにしていました。そして、今ここにいる一人一人の笑顔が、この深谷小学校で、もっともっと輝いてほしいと思っています。
深谷小学校は「笑顔があふれ校歌が響きわたる学校」を目指しています。笑顔を輝かせるために大切なことは、どんなことでしょうか?
みなさんの入学のお祝いに、笑顔を輝かせる三つの鍵のお話をします。
一つ目の鍵は、間違うことや失敗することをこわがらずに、やってみることです。学校は、分からないことを分かるように、できないことをできるようにするために、勉強し練習するところです。ですから、分からないことやできないことも、間違いや失敗も、当たり前のことです。それに、間違いや失敗の中には、できるようになるヒントがたくさん詰まっているのです。できないことや難しいことに、失敗を怖がらず挑戦し、失敗の中に詰まっているヒントをたくさん手に入れて、「分かった」「できるようになった」という笑顔を輝かせてくださいね。
二つ目の鍵は、お友達やまわりの人を笑顔にする工夫や我慢をすることです。あれっ?て思った人もいるかもしれませんね。でも、他の人の役に立ったり喜ばせたりするのは、嬉しいことだって知っているでしょう?お友達を笑顔にすることは、笑顔の輪を広げ、あなたの笑顔も輝かせることにもなるのです。
まわりの人を笑顔にする工夫や我慢をすることを「思いやり」といいます。この広い体育館を、今日の入学式の式場として準備してくれたのは、6年生のお兄さん・お姉さんたちです。新入生の皆さんに喜んでもらいたいという「思い」で一生懸命準備してくれました。目には見えない「思い」を込めて式場や教室を準備し、皆さんにも、私たちにも、6年生の「思い」を見えるようにしてくれました。こういう見えない「思い」を「思いやり」という目に見えたり、伝わったりするようにできるのが、深谷小学校のお兄さん・お姉さんです。
三つ目の鍵は、皆さんが「どうしたらいいかな」と迷ったときに使います。「どうしたらよいだろう」と迷ったときは、お母さんやお父さんのお顔を思い浮かべてください。今迷っていることをやったら、お母さん・お父さんがにこっとするかな、それとも泣いちゃうかな、と考えてみるのです。深谷小学校の子は、お母さんやお父さんを泣かせるようなことはしません。にっこり笑っていただけることを進んでします。
笑顔を輝かせる三つの鍵のお話をしました。この三つの鍵を忘れないで、深谷小学校で皆さん一人一人の笑顔を輝かせてくださいね。
保護者の皆さま、お子様の御入学、おめでとうございます。お子様の晴れ姿に、感慨もひとしおのことと存じます。心からお喜び申し上げます。
私たちは、本日から、大切なお子様を6年間お預かりいたします。「こころざし高く思いやりのある」深谷小学校の子に育てるため、教職員一同、誠心誠意、力を尽くしてまいります。
入学したお子様が、心身共にたくましく成長するためには、車の両輪のように御家庭と学校が心をそろえていくことが大切です。お子様の「夢やこころざしをはぐくみ、それらを支え広げる力を伸ばす」という目標を共有していただき、御協力の程、よろしくお願いいたします。
結びに、御臨席の皆さまの御健勝と御発展を心より祈念申し上げ、式辞といたします。
平成29年4月10日 深谷市立深谷小学校長 石川 浩