校長先生の授業6「大切な命を守る」
-9月の全校朝会-
9月6日(火)の全校朝会では、「命の大切さ」と「その大切な命を守る」ということを字句にした話をしました。深谷市内では今年の4月以降、小・中学生の交通事故が既に8件も起きているということです。9月4日(土)に開かれた深谷市PTA連合会の情報交換会でも交通安全をテーマとして活発な情報交換が行われました(安心ふっかネット」がもう一つのテーマ)。
また、深谷小学校においては、昨年9月11日に、当時の3年生が交通事故で亡くなるという悔やみきれないことがありました。なんとしても、深谷小学校の子供たちが自分たちの大切な命を守れるようにしなければならないという強い思い・意志を込めて、次のような話をしました。
皆さん、おはようございます。
今朝の全校朝会は命について考える時間にしたいと思います。
私たちはみんな一つずつ大切な命をもらっています。楽しいことも嬉しいことも、命があるから味わえます。けれどもこの命というのは、自分で勉強したり努力したりして手に入れたものではありません。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんといった家族やご先祖からつながっている命のリレーがされて、今私たちのところにあります。また、赤ちゃんとして生まれてきたときから、お母さんやお父さんはもちろん、周りのたくさんの方々が大切に守り・育ててくださり、私たちも自分でいろいろと頑張った結果、今の私たちがあります。ですから、私たちは自分のためはもちろんですが、今まで育ててくださった方々のためにも、自分の命を大切に大切にしなければいけません。
けれども、私たちの命というのは、ちょっとした不注意や油断、また注意していても周りの不注意で、なくなってしまうことがあります。例えば交通事故です。実は交通事故に遭ってしまった深谷市の小学生・中学生が、4月から8人もいるそうです。幸いなことに命を失うような事故ではありませんでした。
1年生は知らないかもしれませんが、深谷小学校では去年、命をなくしてしまう交通事故がありました。事故があったのは9月11日。もうすぐ1年になります。そこで、亡くなった〇〇さんのために、深谷小学校のみなさんで黙祷をしましょう。黙祷というのは、黙って目を閉じて静かに亡くなった方に自分の気持ちを伝えたり、自分の気持ちを整理したりすることです。校長先生の「黙祷」の言葉で始めます。いいですか?
黙祷・・・・・(1分間程度)・・・やめてください。
私たちの命を守るときに特に気をつけなければならないのは、頭です。自分の頭を触ってみてください。硬い骨で守られているでしょう。けれども硬い骨でも守れないほどの力で頭がぶつかることがあります。そんな時に骨と一緒にみなさんの頭を守ってくれるのは何でしょう?そうですね、ヘルメットです。ある実験では頭にかかる力を1/4も少なくしてくれたそうです。みなさんのヘルメットは、深谷小学校のPTAのみなさんが少しずつ補助をし、おうちの方がみなさんの命を守るために買ってくださったものです。それなのに、かぶるのを忘れたり、きちんとあごひもをつけずヘルメットが頭を守れないようなかぶり方をしていたりする人を見ることがあります。今日黙祷をしているときに、みなさんが考えたことや、みなさんのヘルメットに込められたいろいろな人の気持ち、そしてあなたの大切な命のことをよく考えて、自分の命をしっかりと守れるようにしましょう。
これで9月の全校朝会のお話をおしまいにします。