9月24日に行った運動会では、1学期に取り組んだ「形をつくる・揃える」ということ、4月からずっと意識している「校歌が響きわたる学校」、そして2学期の重点「課題に挑戦する」について、しっかりとその成果を体現してくれました。改めて深小っ子のポテンシャルの高さと一生懸命に取り組むひたむきさに感心するとともに、誇りにも感じました。
こうした運動会への取組やその成果への自信を喚起し、運動会だけにとどめずこれからの日常の中でも発揮していくことを意識させたいと考え、10月5日の全校朝会で次のような話をしました。
皆さん、おはようございます。
9月24日の運動会では、1年生から6年生まで、深小っ子の皆さんの全力を見せてもらいました。競技や演技はもちろん、開会式で歌った校歌も、今年度1番だったと校長先生は感じました。
深小っ子が全力で頑張る姿は、見ている人を笑顔にしてくれました。
笑顔だけでなく、感動して涙を流している人もたくさんいました。
頑張ること、努力することが、皆さんの力を伸ばし、
深谷小学校が目指している「小さな紳士・淑女」に近づけてくれます。よく「努力は嘘をつかない」と言います。
でも今週の日曜日に、フィギュアースケートの金メダリスト・羽生結弦選手が「努力は嘘をつく」と言っているのを聞いてびっくりしました。どんなに努力しても勝てないことがある。世界で一番努力したとしても金メダルは取れないことの方が多いと言うのです。確かにそうですね。
でも、羽生選手は続けてこう言いました。「努力は無駄にはならない」
そして「努力の正解を見つけることが大切」。
オリンピックで金メダルを取ることのように、他の人と競争したり
比べたりするときは、努力が嘘をつく、つまり「勝つ」ということに
結びつかないことはよくあります。
でも、自分の力を伸ばすということでは、羽生選手も言っているように努力は無駄にはなりません。そして、「努力の正解」を見つけられれば、勝負で「勝つ」ことにもつながる努力ができるようになるのです。
では、どうすれば「努力の正解」は見つけられるのでしょうか。
ヒントは、成功している人の努力の仕方にあります。うまくいっている人の努力の仕方をまねることが、「努力の正解」に近づくことになります。
深谷小学校にはまねをしてほしいお手本がいます。6年生です。
4月に日本中の6年生が受けた勉強や普段の生活についての調査がありました。深谷小学校の6年生は国語も算数もとてもよい結果でした。
雨宮先生を中心に、深谷小学校の6年生の素晴らしさの秘密を、
その調査の結果から探しました。そして見つけました。それは、
「家で学校の授業の復習・おさらいをしている」ということと、
「分からないことがあったら友達や先生にきいている」ということです。
こうしたことが全国や埼玉県の平均よりとても高いのです。当たり前のことです。でも誰でもできそうなのにやっていない人が多いことを、
深谷小学校の6年生はやっているのです。6年生のことをよく見ていきましょう。
そして、6年生のよいところを見つけてまねしていきましょう。
でも、6年生だけではありませんよ。篠崎校長先生も教えてくださった「イイトコメガネ」でいろいろなお友達のいいところを探してまねして、
「小さな紳士・淑女」にしっかりと近づいていきましょう。
今朝は、「努力の正解」についてお話ししました。これで終わります。