令和五年度 入学式 式辞
校庭の木々や花々が本日の入学式をお祝いするように自らを輝かせ、新しい仲間である新入生のみなさんを迎え入れようとしています。
春の陽ざしが心地よき今日の佳き日に、ご来賓並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、令和五年度深谷市立深谷小学校の入学式が挙行できますことに、心から御礼申し上げます。
八十三名の一年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今日から皆さんは、深谷小学校の一年生となります。ここにいる深谷小学校の先生方そして皆さんと一緒に学校生活を過ごす二年生から六年生の子供たちも、皆さんの入学をずっと心待ちしていました。
ここから皆さんの姿を見ると、姿勢がとてもしっかりとしていること、目がキラキラ輝いていることを感じます。小学生になるんだという気持ちを強く持っていて大変頼もしいです。
そうした皆さんに入学にあたり、私から深小っ子のあるべき姿をお話しします。
まず、一つ目は、「立ち止まりあいさつ」です。
深谷小では、登下校や学校生活の中で「立ち止まり、足を止めて気持ちよくあいさつをする」ことを伝統的に行っています。誰かのために足を止めるということは、その人を思いやる心でもあります。上級生を見習ってぜひ立ち止まりあいさつを身につけてください。
二つ目は、「黙々清掃」です。
みなさんが生活する場所を皆さん自身でキレイにしていきます。学校はみんなで使う場所です。みんなで使う場所だからこそ、皆さんが意識してきれいにしていかないといけません。深小っ子は清掃活動にも一生懸命です。黙々と膝をついて掃除を行う上級生の姿を見習ってください。
三つめは、「思いやりの返礼」です。登下校時やお休みに日に皆さんが車などに道を譲ってもらうことがあるかと思います。その時、皆さんはどうしていますか。深谷小では、渡り終わった後、運転手さんにありがとうございますという気持ちを込めてお礼のあいさつをするように心がけています。みんなで気持ちよいマナーをもてるようにしています。
以上の三点がこれまでの深谷小の伝統でした。
今年は、これに一つ加えていきたいと思います。
それは、「はい」という凛々しい返事です。自分の名前を呼ばれたとき「はい」と凛々しく返事ができる子供であってほしいと思います。みなさんの名前はお家の方々がいろいろな願いを込めてつけてくださったものです。名前を呼ばれたら返事をする、これは親御さんの思いにこたえることでもあります。ぜひ、これを深谷小の新たな伝統にしていきたいと思います。
新入生のみなさん、この四つの伝統を大切に育て一緒に明るく楽しい深谷小学校にしていきましょう。
保護者の皆さま、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。お子様の晴れ姿をご覧になって、感慨もひとしおのことと思います。心からお喜び申し上げます。私たちは、本日より大切なお子様をお預かりいたします。
「こころざし高く 思いやりのある深小っ子」に育てるため、教職員一同、誠心誠意努力してまいります。
また、先ほどお話しした深小の伝統は、ご家庭と地域、学校が一体となって育んでいくものと考えます。また、「いってらっしゃい」「おかえり」「おはよう」「おやすみ」など、いっぱい子供たちに声をかけてください。愛情と思いやりは、そうした心のやりとりから、はじまっていくものと考えております。ぜひ、ご協力をお願いいたします。
結びに、御臨席の皆様の御健勝と御発展を心より祈念申し上げ、入学式の式辞といたします。本日のご入学、誠におめでとうございます。
令和五年四月十日
深谷市立深谷小学校長 片桐 雅之