本日、65名の卒業生が巣立つ時を迎えました。今日の日を迎えられましたこと深く感謝申し上げます。
以下に式辞を掲載いたします。
式のことば
今年の冬は厳しい寒さが続きましたが、この日本では、厳しい冬の寒さが過ぎると必ず暖かい春が訪れます。この深谷小学校の校庭の木々も蕾がほころびはじめ、春の装いとなっています。
そんな希望と期待に満ちた春を迎えようとするこの佳き日に
深谷市副市長 長原 一 様、
深谷市議会議員 石川 克正 様、
深谷市教育委員会教育長職務代理者 鵜養 美季 様
をはじめ自治会や民生委員児童委員協議会、学校運営協議会、PTAの代表の皆様をご来賓としてお迎えし、深谷市立深谷小学校第百五十回卒業証書授与式が盛大に挙行できますことを心より感謝申し上げます。
六十五名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、今日まで子どもたちを支え、励まし続けた保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。
先ほど、卒業生の皆さん一人一人に卒業証書をお渡ししました。
皆さんが期待と希望に胸をふくらませて小学校に入学してから、早六年。この六年間は、皆さんにとって一日一日がかけがえのない貴重な日々の連続であったと思います。そんな中で皆さんは、入学時とは比べようのないほど心身ともに立派に成長しています。
これは、皆さんの努力によって築き上げられたものであると同時に、授業や様々な活動を通じてふれあった友だちや先生、そして深い愛情を注いでくださった保護者の皆様や地域の方々のおかげであることを忘れてはなりません。
今、皆さんは、将来への夢と新たな決意を胸に抱いて、新しい一歩を踏み出そうとしています。その輝かしい門出に当たり、次の言葉を皆さんに贈ります。
それは、「掌(てのひら)」という言葉です。私たちの掌は、人と出会うとき、あるいは人や物と触れ合うとき、そして人と別れるとき、掌に自分の思いを込めています。みなさんが、産声をあげて生まれたとき、保護者の皆様の包み込むようなあたたかな掌がそこにはありました。また、これまで成長していく中で数多くの友達や大人の人たちと掌で関わり合い、そして支えられてきました。今も巣立ちゆくみなさんの背中をたくさんの掌が支え、後押しをしてくれていることに、みなさんは気付いているでしょうか。私たちの掌は人を愛する掌であり、人を支える掌です。みなさんのぬくもりを持った掌をこれからもずっと大切にしていってください。私たちの掌もこれからずっと愛するみなさんを支え、後押しをし、応援していきます。
保護者の皆様、お子様の姿に感慨もひとしおとお察しいたします。かつてある詩人が「世界で一番小さな時計は生まれたばかりの赤ちゃんの心臓だと思うことがある」と記しましたが、小さな小さな時計は今確かな時を刻む時計へと立派に成長しています。そして、これからもっともっとたくさんのことを学び、経験し、さらに大きくなっていきます。今後とも子どもたちの健やかな成長を楽しみ、そして見守ってください。
また、今日まで、学校教育に賜りましたご理解とご協力に心から御礼申し上げます。
結びに、本日は、ご多用の中、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、保護者の皆様、本当にありがとうございました。あらためて御礼申し上げます。
卒業生のみなさん、卒業おめでとう。そして今までありがとう。みなさんの未来が明るく希望に満ちたものとなることをお祈りし、式のことばといたします。
令和五年三月二十三日
深谷市立深谷小学校長 片桐 雅之