姿勢もあいさつも
勉強して身に付けるものです!
本日、2年生の授業を参観しました。
教員の投げかける質問に、
「はいッ!」という元気な声とともに
手をピンと伸ばして挙げている様子は清々しく、
見ている者さえ前向きな気持ちにさせられます。
しかし視線を少し下に向けると、
ちょっと残念な様子が目に入りました。
机の下からのぞく足がプラプラ動いていたり組まれていたりしていました。
以前、ある中学校で姿勢の善し悪しとテストの成績は
関係があるのではないかと考え、
テスト中の姿勢をチェックし、テストの得点と比較してみたそうです。
すると、見事なくらい姿勢のよい生徒ほどテストの点数がよく、
姿勢の悪い生徒ほどテストの点数が悪いという結果だったということです。
また、脳科学の研究によると、人間は姿勢が崩れていると
本来は無意識に直そうとするそうで、
そのために脳のある部分が姿勢を正そうとすることに使われてしまい、
本来すべきことに集中しにくくなるそうです。
よい姿勢の方が授業に集中できるというのは
科学的にも証明されているのです。
ただし、姿勢をよくすることも、他の勉強と同じように、
最初は教えてあげないとできないものです。
あいさつや脱いだ靴を揃えることはずいぶんできるようになっています。
6月は、腰骨を立て姿勢をよくすることを生活目標に掲げ、
学校を挙げて取り組みます。
ご家庭でもお声がけいただけたら、その効果は倍増します。
今いろいろと報道されている「しつけ」は、
漢字では「身(からだ)」を「美(しくする)」と書きます。
力を合わせて子供たちに姿勢を正すことをその効果とともに教え、
集中していろいろなことに取り組める資質という財産を、
『姿勢をよくする』という「躾」を、
学校や家庭という安心・安全な場で授けたいですね。