自分を育てる夏休みに!
-1学期終業式の言葉-
今日は1学期最後の日です。
全校児童が体育館に集まり、1学期の終業式を開きました。
通信表などを参考に、子供たちなりに自分の1学期を振り返り、
(1) できたこと、不十分だったこと、できなかったことなどを意識し、
しっかりと自分のものとすること。
(2) 周りに甘えず、自分で自分を育てる夏休みにすること。
この2点を伝え、考えてほしいと思い、次のような話をしました。
4月8日に始まった1学期も、今日で終わりです。みなさんにとってどんな1学期でしたか?深谷小学校の目標は、今年も「こころざし高く、思いやりのある深小っ子」を育てることです。そのために、「夢・笑顔・元気があふれ、校歌が響きわたる深谷小学校」とすること、そして深谷小学校のみなさん一人一人には「小さな紳士・淑女」になってもらうことを目指して、みなさんにも先生方にも頑張ってもらっています。
担任の先生は、算数検定や国語検定やいろいろなテストで、どのくらい勉強したことができるようになっているか確かめています。校長先生は「小さな紳士・淑女」検定として、毎月の全校朝会での授業でみなさんにお話を聞いてもらい、どのくらいお話の中身を聞き取れているか、聞き取ったことをどのように書けるかを、課題にして確かめています。 その結果は、校長室前に掲示するようにしています。聞き取る力も書いてまとめる力も、どんどん上達していることが分かり、校長先生は丸つけをしていて嬉しいです。
校長先生がしている「小さな紳士・淑女」検定は他にもあります。それは、毎月示している『論語』とチャレンジ課題です。では静かに座ってください。『論語』の暗唱は、深小っ子はみんなできなくてはいけませんが、4月から7月まで4つとも暗唱できた人は立ってください。座ってください。ではチャレンジ課題についてです。チャレンジ課題は名前のとおりチャレンジするものですから、チャレンジするかどうかは一人一人に任されています。『論語』より長いし、暗唱できても、校長室に来てドアを3回ノックして入らなくてはいけません。校長先生が出張している時もあるし、お客様がいらしている時もあります。また暗唱する人がたくさんいて時間切れになってしまうこともあります。そうした大変なことを乗り越えて、1回でも校長室に来て暗唱し、合格をもらえた人は立ってください。座ってください。では、4月から7月までのチャレンジ課題を4回とも合格をもらえた人は立ってください。ではみなさん立ってください。
「小さな紳士・淑女」は、「夢やこころざしに向かって チャレンジし、一歩一歩努力する」ことができる人です。みなさんは、この1学期、「こうしたいなぁ」「こうなりたいなぁ」と思った自分の夢やこころざしをもっていたはずですが、すぐにあきらめてしまった人はいませんか?何回か失敗したことで「私には無理」とあきらめてしまった人はいませんか?「小さな紳士・淑女」は「あきらめが悪い」人ですよ。
明日から1ヶ月以上もある長い夏休みが始まります。その間、学校の授業はありません。1学期の間にできなかったとしても、あきらめず、再チャレンジする時間が十分にあります。でも、チャイムも鳴りません。みなさんの心の中に自分でチャイムを鳴らして、やらなくてはならないこと、やった方がよいこと、あなたの夢やこころざしにつながることを、チャイムや先生、お友達から言われずに自分からできる「小さな紳士・淑女」となる期間にしてください。みなさんが、すばらしい夏休みにしてくれることを期待しています。
これで、1学期の終業式のお話はこれで終わりにします。