校長室にできる嬉しい行列
-チャレンジ課題とかけ算九九-12月に入って、休み時間等にできる校長室の行列が急に長くなっています。
その理由の一つは、2学期のチャレンジ課題の暗唱をすべて合格しようとする子供が増えていることです。9月が『自分は自分の主人公」、10月は「秋の七草」、11月と12月で「行為の意味」。私は名簿に合格した日を記録しているのですが、毎月同じくらいの日に合格する子が多くなっていました。しかし、12月はちょっと様子が異なっています。11月までの課題で暗唱できていなかったものを含めてまとめてチャレンジする子が校長室のドアをノックするようになったのです。特に親善サッカー大会を終えた5年生が増えました。中には、初めて校長室に来たこといます。5年生ですので、その体格から校長室が混雑感が一層増しますが、それも嬉しいことです
もう一つの理由は、2年生の「かけ算九九」の暗唱チャレンジが始まったことです。2年生は「上り」と「下り」の両方にチャレンジしています。「上り」というのは、2の段を例にとると「にいちがに、ににんがし、にさんがろく・・・にくじゅうはち」と進む一般的な九九です。一方「下り」というのは、「にくじゅうはち、にはちじゅうろく、にしちじゅうし・・・にいちがに」と逆に進めます。かけ算九九は、かけ算やわり算の基礎となり、これができないと計算はとても難しいものになってしまいます。日本人が数学にたけている大きな理由は、このかけ算九九をほとんどの人が頭に入れ活用できていることだと言われています。
「上り」だけでなく「下り」にも2年生がチャレンジしているわけは、たとえば「7×6=42」がすぐ答えられるようにするためです。3年生以上で算数が苦手な子には、「7×6」を計算するのに「しちいちがしち、しちにじゅうし、しちさんにじゅういち・・・しちろくしじゅうに」と「いち」から順番に言っていかないと答えが出てこない様子が見られがちです。「下り」もスラスラと暗唱できるようにすることで、「7×6=42」がすぐ答えられることに近づけます。
2年生の子供たちがかけ算九九の暗唱を聞かせてくれる様子を見ていると、嫌々やっているようには見えません。7の段でつまずく子が目立ちますが、つまずいた子も「難しいなぁ」「間違えちゃった」と悔しそうではありますが、それすら楽しんでいるようにも見えるのです。自分ができなかったことは何かがはっきりしていて、そこを練習してくればクリアーできることが分かっているからでしょう。「何ができるようになればよいのか」「どうやればよいのか」をはっきりさせて取り組ませることの大切さを感じています。
「師走」は校長も忙しい月です
№9