1月10日の3学期始業式では、始まったばかりの平成29年を、どのように過ごしてほしいか、校長としての願いを伝える話をしました。酉年が新しく始めたり挑戦したりするのがよいといわれることを序論と結論、「自分から積極的にやる」「伸びを確認する」という2つのコツを本論として話を組み立ててみました。
明けましておめでとうございます。平成29年になりました。そして今日は、学校のお正月である、3学期の始業式です。学校、そしてみなさんの大切な節目の日です。そんな大切な3学期の始業式に「今年頑張るぞ」という気持ちで臨んでいることが、みなさんの姿勢や顔つきから伝わってきます。とてもうれしいし、頼もしいと感じています。
今年は酉年です。鳥は昔から朝、つまり新しい1日の始まりを知らせてくれることから、酉年は何か新しく始めたり、挑戦したりするのによい年とされています。また「酉」の字には「まいてきた種が実り、収穫する時期」という意味があるので、「今までの努力が報われる年」とも言われています。ですから、酉年の今年は、やりたいことや今までできなかったことにどんどん挑戦する1年にしてください。
3学期のはじめに、そんな1年にするためのコツを、二つ話します。
一つめは、「誰かを待つより、まず、自分から」ということです。何年か前にコマーシャルで見たことがありますか?「このことをしなくてはいけない」とか「こうした方がいい」と思っても「誰かがやってくれるんじゃないかな」と待っていて、結局自分がやったり言ったりしないままの人はいませんか?自分も周りの人も笑顔にするために、ちょっとだけ積極的に、ちょっとだけ勇気を出して、小さなことでもいいから、「ハイ、ぼくがやります」と手を挙げてみましょう。
二つめは、「やってみたこと」「挑戦したこと」で「できるようになったか」「自分の力が伸びたか」を確かめることです。これは3学期の重点です。「確かめる」ためには、頭でわかったことをやってみたり、言ってみたり、書いてみたりして、わかったということを目に見えたり、耳で聞こえたりできるようにしなくてはいけません。こうした、やってみる、言ってみる、書いてみる、という積極的な行為には小さな勇気が必要です。心づかいや思いやりが「人に対する積極的な行為」であるとすれば、「やってみる」「言ってみる」「書いてみる」は「自分に対する積極的な行為」です。また、「伸び」というのは、「前の自分」と「今の自分」を比べることです。そのために「記録」をつけるようにしましょう。他の人と比べるためではありません。ライバルは「昨日までの自分」です。
今話した二つのコツをしっかりとやって、平成29年を、「やりたいことや今までできなかったことにどんどん挑戦する1年」にしてください。