やらされる仕事を自らやる仕事に・・・
-靴のかかとが揃うようにする取組-6月28日の2時間目の後の休み時間でした。
たまたま東昇降口を通りかかったときに、靴入れのところで靴のかかとを丁寧に揃えている二人の3年生を見かけました。しばらく見ていると、自分の靴ではないようです。私からには
「そろっている」と見える靴のかかとを、靴入れの板の端にきちっと揃えています。もうしばらく見ていると、全ての靴をそうしているわけではないのです。彼女たちが来る前から板の端に
「きちっと揃っている」靴がいくつもあって、そうした靴はそのままにして
、「なんとなくそろっている」靴を一足ずつ丁寧に揃えているのです。さらに見ていると、一人の子が持っていた点検表に〇をつけました。
そこで、彼女たちに声をかけて話を聞きました。点検表を持っていたので「靴がそろっているかを調べる係なの?」と聞くと、「くつそろえ上手な人を見つける係です」と答えてくれました。点検表を見せてもらったら、「くつそろえ上手な人」の数は着実に増えているようです。また係は一人だけでもう一人は自主的にお手伝いしてくれているということでした。係の子もお手伝いの子も義務感からであったり嫌々であったりという感じは見られません。「くつそろえ上手な人」の靴を見つけることや、少しだけ揃えきれていない靴のかかとを
「きちっと揃える」ことや
「きちっと揃えきった」靴いれを確認するのが嬉しそうでした
このクラスの子供たちは、自分の靴が「きちっと揃えられ」ている
心地よさを味わい、自分でも
「きちっと揃える」ようになっているのだなぁと思いました。
以前先輩から
「やらされる仕事を自らやる仕事に変えると、苦しみは喜びに変わる」と教えてもらいました。この子たちは「係だからやらなっくちゃいけない」という仕事から始めたのかもしれませんが、仕事を進める中で
「やり甲斐」を味わい
「自らやる仕事」に変えていったのではないかと思います。そして彼女たちの
「やり甲斐」は、クラスの子供たち一人一人に
「きちっと揃っている」心地よさを味わわせ、そうした取組を
「自らやる」という成長を促してくれているのだと思います。
梅雨の合間に、清々しい風が深谷小学校を吹き抜けていったように感じる、幸せなひとときでした