3月のChallenge課題
-「行為の意味」後半-
3月のChallenge課題は、2月の課題の続きです。
この課題は、昨年度も11月と12月の2ヶ月にわたって暗唱してもらいました。
どうしても、覚えておいてほしいので、今年度は、東日本大震災が起こった3月11日の近くで暗唱してもらおうと考え、2月と3月に分けてChallengeさせました。
行為の意味
宮澤 章二
・・・あなたの<こころ>はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも<こころ>は見えない
けれど
ほんとうに見えないのであろうか
確かに<こころ>はだれにも見えない
けれど<こころづかい>は見えるのだ
それは
人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の<思い>は見えない
けれど<思いやり>はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為だから
あたたかい心が
あたたかい行為になり
やさしい思いが
やさしい行為になるとき
<心>も<思い>も 初めて美しく生きる
・・・それは 人が人として生きることだ
東日本大震災が起こった後、しばらくテレビでは一般的なCMが自粛され、ACジャパンのCMばかりが流れていました。その中に、この「行為の意味」がありました。
東日本大震災からもうすぐ7年の歳月が流れようとしています。あの頃、みんなで被災地の方々のことを思い、自分にできることを真剣に考えていました。「心」や「思い」を、積極的な「行為」として「心遣い」「思いやり」にして伝えよう・・・そう考えていたはずです。「人が人として生きること」を、今改めて子供たちにも考えてほしいと思っているのです。
さて、3月のChallenge課題は「行為の意味」の後半だと、2月のChallengeをするために校長室を訪れる子供たちに伝えていました。ですから、今月の1番乗りは早いだろうなと思ってはいたのですが、その早さは私の予想を超えていました。
一番乗りの子供たちが校長室を訪れたのは、3月のChallenge課題を掲示する前でした。担任の先生方の机上に掲示用のプリントを配り、校長室前の掲示板にプリントを貼ろうとしていると、6年生の女の子が2名、校長室にやってきて、「校長先生、Challengeしてもいいですか?」と尋ねたのです。
プリントもまだ見ていません。昨年の12月の記憶から引き出して見事に暗唱してくれました小さな幸せをプレゼントしてもらった3月の最初の朝でした。