偶 成 朱 熹
少年老い易く学成り難し一寸の光陰軽んずべからずいまだ覚めず池塘春草の夢階前の梧葉すでに秋声2学期最初のチャレンジ課題です。9月にはまだなっていませんが、9月のチャレンジ課題です。深谷小学校では『論語』の暗唱をしているので、これまでチャレンジ課題には漢文を取り上げていませんでした。しかし、始業式等で、少し見ない間に体も心も大きく成長していた子供たちの様子を見て、「今」という時間を大切にして、いろいろなことを学んでほしいと考え、子供たちにはなじみの薄い漢詩ではありますが、朱熹の『偶成』を選びました。選んだ後、「この漢詩は知ってますよね」と若い教員に聞いてみたら、「知りませんでした」との答えを聞いてちょっとショックを受けましたもしかしたら大変な難題を子供たちに課してしまったかもしれない・・・と思う一方で、だからこそ深谷小学校の子供たちには「今」覚えておいてほしいなという気持ちも抱きました。昨晩、各クラスの担任の机上に配り、校長室前に掲示しておきました。子供たちは、今朝登校してきて初めて見たはずです。「さすがに今日は来ないでしょう・・・」という私の予想を裏切り、2時間目休みに校長室のドアをノックした4年生がいました。さすがにスラスラという暗唱ではありませんでした。しかし漢詩の難しい言葉を一つ一つ確かめるように暗唱してくれました。驚きました。「いつ覚えたの?」と尋ねてみると、「今朝登校して、新しいチャレンジ課題があったので、一生懸命覚えました」との答え・・・ うれし涙がこぼれそうでした。 「後生畏るべし」・・・です