至福の2年間をありがとうございました 春ごとに 花のさかりは ありなめど あひ見んことは 命なりけり 詠み人知らず 『古今和歌集』
毎年桜は咲きますが、それと出逢い喜びにひたることができるのは、それぞれにその時を生きる生命が与えられていたからこそです。花も人も一期一会。二度とないこの時、この出逢い。その一瞬一瞬を心から楽しみたいものです。 深谷小学校と深谷幼稚園には、いろいろな種類の桜があります。今年は桜が咲く時期に暖かく日照時間が長い日が続いたため、校庭の南側に並ぶソメイヨシノも体育館と校舎の間にある枝垂れ桜も既に満開です。幼稚園で園児たちを迎える緋寒桜は幼稚園の卒園式にころに満開の時期を迎えていました。しかし学校の西側のアスレチックのある場所のソメイヨシノはまだ七分咲きですし、校庭の東側に並ぶ八重桜は蕾を膨らませ濃い桃色を見せ始めているところです。 桜だけ見てもこのように咲く時期もその姿も色も異なります。一様に見える1本の木の一つ一つの花でさえ、よく見れば咲き始める時期には違いがあります。子供たちも保護者のみなさまも、地域の方々も、同じく、一人として全く同じということはありません。 深谷小学校・幼稚園でいただいた幾多の出逢いと、そこから生まれた様々な喜びに、心から感謝しています。至福の2年間でした。4月からは深谷中学校に異動することになりました。深谷中学校でも、そこでの出逢いを大切にしていきます。 2年間、本当にありがとうございました。 平成30年3月31日 石 川 浩