普通の人が「HERO」となる
-「人が人として生きること」-2010年のクリスマスに、群馬県前橋市の児童相談所にランドセル10個を届けられたことが話題になりました。漫画「タイガーマスク」の主人公、伊達直人の名でメッセージを添えて話題になり、運動が全国に広がりました。師走の慌ただしい時期に「世の中、捨てたもんじゃないな」と心を温かくしてもらったことを覚えています。
その後数年の間、この時期になると児童養護施設などにランドセル等が「伊達直人」等の名前で贈られていることが報道されていましたが、最近は報道されることもめっきり減っていました。
昨日、この「タイガーマスク運動」の先駆けとなった男性が名前や顔を公表したそうです。その方の「支援しているのは『ヒーロー』ではなく『普通の人』と知ってほしかった」という言葉に心ひかれるものがありました。
深谷小学校の子供たちに、11月と12月の2ヶ月をかけて『行為の意味』という詩を暗唱することにチャレンジしてもらっています。その詩は、「あたたかい心があたたかい行為になり やさしい思いがやさしい行為になるとき <心>も<思い>も 初めて美しく生きる ・・・それは 人が人として生きることだ」という言葉でまとめられています。「タイガーマスク運動」は、心や思いが積極的な行為となり美しく生きたものなのでしょう。けれど、それは決して特別な人によるものではなく、私たちも含めた普通の人がなれる『HERO』の行為なのです。
そういえば、今朝深谷小学校でも「ちいさな『HERO』たち」を見かけましたよ
「赤い羽根共同募金」への協力を求めるボランティア委員と、それに応じて
お小遣いから工面するというちょっとした我慢をして募金する子供たちです。
小さな紳士・淑女が「人が人として」美しく生きているちょっと眩しい光景でした
№8